【西田俊明記者】
「門は、こちらの木の塀に平行して建てられていました。それが前のほうにそのまま倒れています。ここが門の屋根の部分です」
雪の重みで倒れたとみられるのは、弘前市の岩木山の裾野にある高照(たかてる)神社の「廟所門(びょうしょもん)」です。
門の内側には、弘前藩4代藩主・津軽信政の墓があります。
4月30日に参拝者が、倒れている門に気付き、弘前市に連絡したことで発覚しました。
【高岡町会 葛西修造会長】
「やっぱり雪の重さで、つぶれるというより前につんのめってきたということだと思うんですけどね」
こう話すのは、神社を管理する地元町会の葛西修造会長です。
高照神社は、この冬、建物に1メートル以上の雪が積もり、高齢化が進む町会のメンバーだけでは、人手が足りず、ボランティアを募集して雪下ろしをしました。
国の重要文化財に指定されている地域の財産ですが、このまま町会だけで神社を保存・管理していくのは難しいと考えています。
【高岡町会 葛西修造会長】
「自分たちの力だけではとても無理ですので、ゆっくりですけども皆さんのご理解をいただきながら、一歩一歩進めていけられたらなと思っていました」
弘前市は、文化庁に「毀損(きそん)届」を提出していて、修復方法について国と県、それに所有者などと話し合いを進めることにしています。