今回の選挙戦で各党が特に力を込めているのが物価高対策。青森県内の有権者からも物価高対策を求める声が聞こえてきます。
【有権者】
「やはり物価とかですかね。生活がもう少し安定すればいいなと思って」
「年金受給者なので、やはり物価対策が一番重要だと思うんですけれども」
「財源がなくて、これからの世の中若い世代に負の財産がいってしまううことを考えると、消費税をただ減税と短絡的にいうことではないと思っています」
そこで今回は、各候補者に物価高対策について聞きました。
参院選青森選挙区に立候補しているのは、自民党の現職・滝沢求さん(66)、立憲民主党の新人・福士珠美さん(60)、参政党の新人・加藤勉さん(65)、共産党の新人・荻野優子さん(33)、政治団体「NHK党」の新人・佐々木晃さん(53)の5人です。
自民党の現職・滝沢求さんは、社会保障の財源となっている消費税の減税ではなく、現金給付をするとしています。
【自民・現 滝沢求候補】
「18歳以下の子ども、非課税世帯の方々には1人4万円、その他の方々には2万円給付することを決めています。またマイナンバーカードを活用することによって、手続きの簡素化・迅速化に努めていきたいと考えています」
立憲民主党の新人・福士珠美さんは「物価高からあなたを守り抜く」というスローガンを掲げ、減税を訴えています。
【立憲・新 福士珠美候補】
「食料品の消費税を0%にする。そしてガソリンの価格を引き下げる。そしてコメ価格の適正化を図る」
「財源に関してもしっかりと示しておりますし、与党のバラマキとは一線を画すものだというのはご理解いただきたいと思います」
参政党の新人・加藤勉さんは、物価高対策として減税のほか、社会保険料を下げることが必要だとしています。
【参政・新 加藤勉候補】
「賃上げも大事なんですがそんなに急に進むものではない」
「だったら稼いだ給料から出ていく分を減らす。これは減税ですね社会保険料も含めて、使えるお金を増やすには、国が取る分を少なくする引き算です」
共産党の新人・荻野優子さんは、物価高対策として消費税の減税とともに、年金制度の充実を訴えています。
【共産・新 荻野優子候補】
「物価高に見合う賃金アップだったり、年金がどんどん減っていくシステムを変えて、物価高に負けない、年金だけで暮らしていけるような政治・社会をつくっていく、そういう複合的な政策が必要になってくると思います」
政治団体「NHK党」の新人・佐々木晃さんは、ガソリン価格が下がれば物流コストが抑えられると主張しています。
【諸派・新 佐々木晃候補】
「やはり地方は車社会なので、ガソリン税を廃止すると、その分いろいろな所に行けると思うんです」
「ガソリン税を廃止すれば、物価も安くなると思う。物流費が減って、だからガソリン税を廃止した方がよいと思う」
給付か、それとも減税か。20日の投票に向け、各党の激しい論戦が続く見通しです。