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県予算企画 陸奥湾ホタテ 来期の水揚げは1万t前後

2026.02.20(金) 18:45

20日から3回シリーズで県の新年度予算についてお伝えしていきます。

1回目のきょうは、高水温の影響などで厳しい状況が続く陸奥湾ホタテについてです。

青森市奥内地区でホタテ養殖業を営む中村久雄さん。15歳の時からホタテ漁に携わってきたベテラン漁師です。

青森市漁協の管内では2025年、高水温の影響により稚貝が大量にへい死しました。

奥内漁港の岸壁にはパールネットと呼ばれる養殖籠が大量に積み重ねられています。

【中村久雄さん】
「本来はみんな海に入っている状況なんですけれど貝がまったくないもんですから陸にほぼ100パーセントの養殖籠があがっている状況です」「今は雪があるので籠が見えませんけれども埋もれてしまってほとんどの人たちが100%、籠があがっている状況です」

今の状況が続けば廃業に追い込まれることもあるだろうと話します。

【中村久雄さん】
「3年もこういう状況が続いていますので、他の地区でも廃業している人が何人かあるような状況も聞いてますしね」

このため、ホタテ養殖を続けるには県外から稚貝を移入することもやむを得ないと考えています。

【中村久雄さん】
「個人の意見ですが北海道とか成長の良い所からでも(貝を)持ってきて来年でも続けて養殖できればなと考えています」

県漁連も陸奥湾ホタテの再生に向けた取り組みを進めていますが水揚げ量の減少が続き厳しさは増すばかりです。

【県漁連 二木春美会長】
「令和8年度は1万トンそれ以下になるかもしれないことが懸念されるところです」

最低でも1万トンの親貝が必要とされる中、今の陸奥湾には500トンしか親貝がいないといいます。

【県漁連 二木春美会長】
「本当は地元産のホタテを使って貝をつくることが第一でどうにもならないときは北海道からの貝の移入も考えています」

一方、県は2023年に策定した総合戦略に沿って対策を進めます。

【宮下知事】
「高水温の環境の中でも各漁協が連携して生産技術を確立していく、国との連携も強化して高水温に強いホタテガイを本当にできるかどうか突き詰めていく必要があると思っています」

2026年度の予算案に1300万円の費用を盛り込み、高水温に対応した養殖技術や品種の開発に取り組むことにしています。

【県農林水産部 種市正之水産局長】
「新しい品種開発などもできないかと考えていましてホタテガイのゲノム解析をほぼ試験研究機関で終えていますので、これをゲノム編集して高水温に強いホタテガイを創出していけないか検討を進めていきたいと思います」

また、26日には陸奥湾ホタテの今後を議論する会議を開き、科学的知見に基づいてホタテ産業の在り方を検討します。

【県農林水産部 種市正之水産局長】
「副業魚種や転換ということも考えていかなければいけない、試験研究機関で進めている原因究明というのがあるのでそれもしっかり示して建設的に一歩一歩課題を解決していくという目的もあります」

かつてない危機にさらされている陸奥湾ホタテ。国も巻き込んだ今までにない取り組みが求められています。
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