事件発生から3年3カ月余り。23日に青森地方裁判所で初公判が開かれました。
【裁判長】
「公訴事実について間違っているところはありますか」
【石山哲被告】
「間違いございません」
2023年3月八戸市のみちのく記念病院で、入院中の男が同じ部屋の男性の顔を歯ブラシで刺して殺害した事件。
殺害された男性の主治医だった石山哲被告は、すでに有罪判決が確定している兄の石山隆元院長と共謀し、遺族に死因を「肺炎」とするうその死亡診断書を渡し、殺人事件を隠そうとした犯人隠避の罪に問われています。
警察の捜査段階では、容疑を否認していた哲被告。23日の初公判で一転、起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、哲被告が殺害された男性の血液検査の結果報告書を見たうえで、元院長に死因について「肺炎でいけるんじゃないか」と提案したと指摘。
警察に通報せずに隠ぺいすることを決めて、犯行の共謀を遂げたとしました。
一方弁護側は、共謀は認めるが元院長に「肺炎でいける」と提案したとされることについては争う姿勢を見せました。
そして、証人尋問ではその元院長が証言台に立ちます。
元院長は事件翌日の朝、男性が亡くなったことを知ると、主治医だった哲被告に伝える前に、認知症の医師に判断してもらおうと考えたと説明。
その認知症の医師は、死亡診断書に死因を「肺炎」と記載しました。
検察側は、認知症の医師が適切な診断ができないことは分かっていたかという質問に対して、元院長は「はい」と答えました。
次回の裁判は7月14日に証拠調べが行われる予定です。
23日の裁判では、石山哲被告の発言の場面はあまりありませんでしたが、淡々と話していました。兄の元院長の証人尋問では表情を変えずに聞いていました。
この事件を巡っては、兄の元院長の裁判で、虚偽の死亡診断書の作成は石山哲被告が提案したと証言していましたが、23日の裁判で弁護側は、事実と異なるとして争う姿勢を見せました。
今後は、犯行をどちらが主導したのか、哲被告の隠ぺいへの関与の程度などが焦点となります。















