【交差点の近くに住む男性】
(Q.どういう事故が多い?)「一時停止の見落としだ、これの」
「事故にあった運転手に聞いたんだけれども、優先道路に見えると」
2024年9月、六戸町の十字路交差点で、デイサービスの送迎車と軽トラックが衝突し、7人が死傷しました。事故の原因は軽トラックの一時不停止。
【藤原祐輝アナウンサー】
「現在一時停止があるこちらの通り、上北自動車道につながる道ということもあって、こちらの通りの方が車の量が多い印象があります」
本来は、一時停止の標識は交通量の少ない道路に設置されますが、上北道ができたことにより交通量が逆転。車通りが多い道に一時停止があるという状態になっていました。
加えて町や警察を悩ませているのが・・・道路の段差です。
交通量が増えた道路は稲生川にかかっており、交差点付近におよそ30センチの段差があります。そのため、車がノンストップで交差点を直進できるようになれば、新たな事故が発生する可能性が。
信号機を付けることも、一時停止の方向を変更することも難しいのです。
警察は3日、暫定的な交通規制として、優先だった道路にも一時停止の標識を設置しました。
【藤原祐輝アナウンサー】
「こちらが実際に設置される『止まれ』の標識です、かなり通常のものより大きくなっています。LEDライトで夜間は光る仕様になっていまして、上の方にはソーラーパネルが付いています」
これにより、県内でも珍しい「4方向全てに一時停止の表示がある交差点」となります。
【県警本部交通規制課 長尾健史次長】
「止まるが大前提、あとはそれぞれマナーを守って交差点に進入、進行していただいて、事故防止に努めていただければなと思っております」
一方、六戸町は段差の解消に動いています。新年度予算案に道路の段差をなくすための改修工事の事業費を盛り込んでいて、可決されれば2026年度の工事開始に向けて動き出します。