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八甲田・十和田ゴールドラインの雪山除雪 大雪でも安全!3D地図初導入

2025.03.12(水) 18:45

大雪の2025年は白い壁も高くなりそうです。国道103号、通称「八甲田・十和田ゴールドライン」の除雪作業が順調に進んでいます。

【稲葉千秋アナウンサー】
「大雪のため2025年は2024年のおよそ2倍の積雪量となっています。八甲田・十和田ゴールドラインの除雪作業、とても迫力があります」

青空に舞う雪のシャワー。八甲田の酸ケ湯と谷地を結ぶ、長さ8キロの八甲田・十和田ゴールドライン。冬の期間は閉鎖されていますが、4月1日の全面開通に向けて2月22日から「雪の回廊」の制作が進んでいます。

2025年の積雪は、周辺5地点の平均でおよそ4.9メートルとなっていて、雪の回廊は、例年の7メートルを超え、高いところでは8メートルほどとなりそうです。

2025年は試験的に、3D地図を活用した除雪サポートシステムが、青森県内で初めて導入されました。

雪のない時期にあらかじめカメラやレーザー、GPSなどで道路の位置情報を取得。除雪車の中に設置されたタブレットに、読み込んだ3D地図が表示されます。

緑の線が道路の幅、白い真ん中の線がセンターラインです。中央に表示されているピンクのラインは、道路脇にあるスノーポール。これで、雪が積もっていても道路の幅が分かるため、安全に除雪ができます。

これまでは雪が降る前に作業員が道路を測量し、1週間以上かけて立ち木に目印を付けて除雪をしていました。それでも、吹雪などで目印が見つからない場合に頼りになるのは、ベテラン運転手の経験のみ。このサポートシステムがあれば、目印を付ける作業もなくなるため、作業員の大幅な負担軽減と、安全性の確保が期待できます。

【鹿内組八甲田除雪隊 作見晃一隊長】
「全然今までと違うレベルで作業がしやすくなって、すごく助かっています」
「せっかく今年雪が多いので、白くて高い壁ができて、あと観光客の方も多いので、皆喜んでもらえるような他にないようなきれいな壁を作りたいです」

八甲田・十和田ゴールドラインの除雪作業は、26日まで行われ、4月1日に開通します。
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