2023年8月、弘南鉄道大鰐線の大鰐駅と宿川原駅間で、下りの2両編成の列車が、走行中に脱線しました。乗客18人と、運転手1人にけがはありませんでした。
27日に国の運輸安全委員会が公表した調査報告書では、この事故は2両目の前方左側の車輪がレールに乗り上がり脱線したもので、速度超過はなかったということです。
原因は、一つの車輪がレールに及ぼす力=「輪重(りんじゅう)」が、通常より小さい状態で走行していたことなどで、軌道の維持管理が不十分であったと指摘しました。
再発防止策として、軌道の補修方法を見直すなどして、維持管理を適切に行うことが必要だとしています。