関係者によりますと、田名部さんは26日午前4時前、八戸市内の病院で亡くなったということです。
田名部さんは八戸市出身。1979年の衆院選で自民党から立候補して初当選。以後、衆議院議員を6期務めました。
1991年には宮沢内閣の下で農林水産大臣に就任しました。1998年の参院選では青森選挙区に立候補して当選。参議院議員を2期務めました。その後、2010年の参院選には立候補せず政界を引退しました。
匡省さんの次女で、立憲民主党県連代表の田名部匡代参議院議員は取材に対し。
【匡省氏の次女 田名部匡代参議院議員】
「紆余曲折山あり谷あり、波乱万丈の政治家としての人生だったと思いますけれど、本当にたくさんの県民の皆様が、常に応援してくださって支えてくださって励ましてくださったことで、父の人生は悔いのない充実した幸せな人生になったと、政治家としてやりたいことを全うできたというふうに思っています」
「父に代わって、心から感謝を申し上げたいと思います」
訃報を受け地元八戸市民は―。
【八戸市民】
「私ら選挙の時も応援したけれども、なかなか良い人だったけれど、ホッケーやっていてね、国体の選手とかね」
「あの方は、どなたにでも同じ待遇してくれてとても良い人でした
「すごい政治活動してくれた方だなあと思っていました」
同じ八戸市出身で元衆議院議長の大島理森さんは、「時には学びをいただき、時には郷土と日本のために携えて働きました。そして、激しく競い合いました。敬意と感謝を申し上げます」とコメントしています。
また、宮下知事も哀悼の意を表しました。
【宮下知事】
「農林水産大臣の経験というものが、あるいは国政の中枢でご活躍されていたということが、本県にとって非常に大きな力になっていたと思っています」
「改めてそのご功績に深く敬意を表し、ご冥福をお祈りしたいと思います」
田名部さんの葬儀は近親者のみで執り行い、後日お別れの会を開く予定だということです。