「きょうから解禁となる十三湖のシジミ漁。現在午前7時過ぎです。多くの漁船が漁へ出発していきます」
全国有数のシジミの産地、青森県五所川原市の十三湖で、およそ半年ぶりにシジミ漁が解禁されました。
岩木川などから流れ込むミネラル豊富な淡水と、日本海の海水が混ざり合う十三湖。
漁業者たちは、長い棒の先に金属製のかごがついた「じょれん」と呼ばれる道具を使って、湖の底の砂をすくいあげ、中に残る一定サイズ以上のシジミを収獲していきます。
資源管理のため、時間は午前中の4時間、1日あたりの漁獲量は、およそ70キロの木箱2箱分、合わせておよそ140キロまでと決められています。
【シジミ漁業者】
(Q.初日の量として)「まぁまぁ、良くも悪くもない」
解禁日の水温は例年より低め。この冬の大雪の雪解け水が多く流れ込んでいることや、最近の気温が低いことなどから、シジミがまだ砂の奥に潜ったまま浮上しきらず。初日としては、まずまずの滑り出しだということです。
【十三漁業協同組合 梶浦武也組合長】
「これからだんだん水がぬるんでくるにつれて、シジミも浮き出てきて、例年並みの量が見込めるのではないかと思って期待をしています」
浜に戻ると、漁業者は貝をふるいにかけてサイズごとに分けたり、石や殻を取り除いたりする選別作業に入りました。
【十三漁業協同組合 梶浦武也組合長】
「十三湖のシジミは、味の良さと粒の大きさ。大きな粒のものは、酒蒸しやバター炒めなどシンプルな味付けで素材の味を味わっていただきたいと思います」
十三漁協のシジミの出荷量は、ここ数年800トン前後で推移していましたが、2024年は5年ぶりに1000トンを超えました。
2025年は前年並みの1000トンから1200トンを目指すということです。
十三湖のシジミ漁は、10月15日まで続きます。