現地で14日に完成披露式があり、関係者およそ30人が集まりました。
老部地区放射線防護対策施設は、原子力災害時に早期の避難が難しい高齢者や障害者といった住民が避難先への準備が整うまで、一時的に避難する建物です。
2024年4月に着工し、2025年3月に完成しました。総事業費は5億3千万円、鉄筋コンクリート造りの3階建てで、最大60人が3日間暮らせる水や食料などが備えられています。
また、気密性の高い建物内にフィルターで浄化された外気を導入。室内の気圧を高めて原発から放出された放射性物質の流入を防ぐ造りとなっています。
【東通村 畑中稔朗村長】
「地域に住む方々にとって安心できるということが、何よりも一番大事だと思いますので、日常生活の中において非常時というのは、なかなか想定しがたいのですが、施設の存在によって地域の方々が安心できれば、それ以上のことはないと思っています」
式典の後には、地区の住民が施設を見学しました。
【地区の住民】
「トイレが多くていいなと思った。避難する人は精神的なものがトイレに集中することが多いので」
村によりますと、放射線防護対策の専用施設は青森県内初ということです。