「驚きというか怖いなというか…」
こちらは19日、弘前市内に停車中のタクシーで起きた出来事です。
【ドラレコ】
男「ここ右に…」
運転手「右行けない、ここ一方通行だから」
男「え、そうなんですか」
ニット帽をかぶり、耳にはイヤホンをした男。これから友人と食事に行く予定だが、詳しい場所が分からないとタクシーを待機させます。
【ドラレコ】
男「一回ドア開けていいですか?」
運転手「いいよなんで?」
男「俺肺が悪くて」
運転手「そうなんだ」
逃走経路を確保するためか、ドアを開けさせた男は世間話をしながら、かばんが置いてある助手席を覗き込むと。
【ドラレコ】
男「めっちゃ空光ってるじゃないですか」
運転手「ん?」
運転手が気を取られた隙に売上金や釣り銭などが入ったかばんを盗んで逃走しました。
【被害にあったタクシー会社】
「タクシー業界は厳しいので、こういった犯罪が起きやすいとなると運転手さんも入ってきにくくなるし、売上も下がるし、やめていただきたいし、早く捕まっていただきたい」
弘前市内では別のタクシー会社でも同様の被害があり、警察も窃盗事件の可能性を視野に捜査に乗り出しています。
さらに弘前市では住宅街でも不審な人物の情報が・・・
【弘前市に住む人】
「私が車で帰ってきて、家の中に入ろうとしたところに、『お姉さん今お帰りですか』と(玄関の)扉を勝手に開けて話しかけてきた」
自宅のドアを勝手に開けてきた見知らぬ男。
【弘前市に住む人】
「会社名や名前はあちらは名乗らずに話しかけてきて」指輪やネックレス、貴金属がないか尋ねられ、ないというと…
【弘前市に住む人】
「家族構成を聞いてきたりとか私の仕事は何をしてるとか詳しく聞いてきたので、少し様子が変だなと思いました」
一体、目的は何なのか。
弘前市内では23日金曜日ごろから、不審な人物の目撃情報が相次いでいます。
【弘前市に住む人】
「ずいぶんキョロキョロ見回しながら歩いているので、外壁や屋根やそういうところを見ているのかなと」
同一の人物かは不明ですが、青森朝日放送の取材では弘前市桔梗野や城東、岩木や亀甲町など各地で庭や小屋に立ち入って勝手に写真を撮ったり、防犯カメラの有無を調べるように歩き回る人物が目撃されています。
こうした状況を受け、地元の人が注意を呼び掛け合う動きが活発になっています。
【お店のアカウントで発信】
「友達のおうちにそういえばそうだったんじゃないか、というのがすぐに連絡がきたので」「噂話レベルかもしれないし、大げさになっているかもしれないですけれども、用心するに越したことはないかなと思って」
町会で、注意を呼び掛ける動きもあります。警察は不審な人物が訪ねてきた場合は、安全を確保して110番するよう呼び掛けています。