「倒壊の危険性があるのはあちらの鉄塔になります。付近の道路は通行止めになり世帯には避難指示が出ています」
NTT東日本によりますと地震の翌日に設備点検をしたところ、八戸市柏崎のNTT青森八戸ビルの屋上に設置された【NTT提供・損傷部写真】鉄塔の柱4本のうち1本が損傷し、柱を支える複数のボルトが落下しているのが見つかりました。
鉄塔は1970年に製造され、建物の高さは29メートル、加えて鉄塔の高さはおよそ70メートルとなっています。
この影響で周辺道路の国道45号や国道340号などの一部が通行止めになり、交通障害も発生しています。
八戸市は午前0時から、建物の半径50メートル以内の住民48世帯に避難指示を出しました。午前1時から2時半ごろにかけて、市とNTTの職員が該当世帯を回り避難指示を呼び掛けたということです。
一方、避難指示の対象ではないものの、直線距離で100メートルほどの場所に住む人たちからは不安の声が上がっています。
【付近住民】
(Q.きのう夜中にNTTが回ってきませんでした?)「回ってこない」
(えっ)「朝聞きましたけど、友達からライン来たんですけど、家のポストも見たけど何も入ってなかった」
(Q.ニュースを見て?)「きょうの朝ね、避難指示の。じゃあこの家も当然避難だよね、でも何もきていないなと思って」
市やNTTによりますと、柏崎公民館に午後4時現在でのべ9世帯12人が近くのホテルには正午時点で3世帯5人が避難しているということです。
【避難した人】
「傾いてるって聞いたんですけど」「怖いなと思ってパニック状態になりましたからね」
鉄塔の損壊を受けて、NTT東日本は午後に会見を開きました。
【NTT東日本担当者】
「(ボルトは)全体で19カ所外れておりました。ボルトの数、塔全体では1000カ所ございますので、決して元の強度を保っているとは言えないものの、現時点で直ちに倒壊する恐れがあるというふうにはみていないと」















