県内では今月新たに12人が「保護司」となりました。新任保護司への辞令伝達式。
40代から70代の12人が新たに保護司となりました。
【青森保護観察所 正木勉所長】
「保護司という言葉はまだまだ日本では認知度が低い状態ではございますけど、世界では地域の安全安心のために欠かせない存在だということで非常に注目をされている仕事でございます」
保護司は保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員。しかし給与は支給されないボランティアです。
役割は「更生保護」。犯罪や非行をした人を社会で再び受け入れ、立ち直りを支えます。
会社員や教員、会社役員などさまざまな職種の人たちが日常の仕事の傍ら活動しています。
【会社員の新任保護司】
「被害者の方の心情はよく分かるんですが、その他の方々の受け入れというのが非常に厳しくなっているんではないかなと」
【教員の新任保護司】
「手のかかった子、指導を要した子、子どもたちがきちんと立派に社会で働いている、社会に溶け込んでいるそういう姿をまじまじと目にした時にやっぱり人っていうのは捨てたもんではないなと」「非行の予防、犯罪の予防、更生というような面におきましても全く同じなのかなというふうに思っておりまして」
【青森保護観察所 正木勉所長】
「何よりも私たちが一番目標としているのが再犯を防止して新たな被害者や被害者家族を生まないことが最終的には私たちの目標になると思います」
全国保護司連盟によりますと本人が反省し、やり直そうと思っていても、社会の側のバリアなどさまざまな要因により居場所が得られず、再犯や再非行に至ってしまうケースも少なくないということです。
一方で・・・
【青森保護観察所 正木勉所長】
「国は現在これまで以上に保護司の皆様方が安心して活動できる取り組みをしております」
おととし、滋賀県大津市で保護司の男性が保護観察中の男に殺害される事件がありました。
立ち直り支援のための面接中の事件だったということです。
国では、複数の保護司で対応する複数担当制度、自宅以外で面接できるようさまざまな公共施設などの確保、保護観察所に勤務する観察官の直接的な関与、といった取り組みを進めているということです。
【会社員の新任保護司】
「大津の事件というのは非常にショックな事件でした、それは正直なところです」「大津の事件以外は大きな問題というのは逆に起こってきていなかったということの方が圧倒的に多いわけですから」「先輩の皆さんにご指導いただいて地域に根づいた活動にしていきたいなと思っております」
犯罪や非行をした人を社会から孤立させるのではなく、立ち直りを支えることで再犯・再非行を防ぎ、安全安心な地域社会を実現するということもこれからは必要な考え方となります。
【会社員の新任保護司】
「最近の社会の環境が非常に寛容性がなくなってきているんじゃないかなと」
【教員の新任保護司】
「認めている人だっているんだよ、話を聞いてくれる大人もいるんだよ周りにと」「罪は罪というのはもちろんなんですが」「社会全体が対象の方に対して広げていくっていうのがとても大事な寛容さと思うんですね」
県内の保護司は定員630人に対し556人と74人足りていない状況です。
罪を犯した人の更生には、地域の支援と理解が不可欠となるため、地域とつながりの強い保護司のような地域のボランティアの存在が重要となります。















