「保険掛けっぱなしにしちゃいけないっていわれているのはそういうところで、気づいたら自分の人生に合っていない保障になっているかもしれない、ということなんですね」
「保険って実は高いお買い物なんですよ。特に死亡保障は、人生の中の3大出費の1つって言われていて、家の次に高い買い物だって言われているんですよ」
【中井友紀アナウンサー】
「そんな認識なかったです」
家計のホームドクターファイナンシャル・プランナーに聞く。今回は青森中央学院大学の榮田育子さんに「保険の見直し」について聞きました。
新年度は生活環境や家族の状況が変わるタイミングです。このタイミングで見直しをしてみると良いのが保険です。
本来保険は、ライフステージが変わるたびに随時見直すと良いもので、一般的に見直しのタイミングは、
▼結婚や子どもが生まれた時
▼住宅を購入した時
▼転職や働き方が変わった時
▼子どもが独立した時
▼退職した時
が挙げられます。
では、どんなポイントを意識しながら保険を見直せば良いのか。詳しく見ていきましょう。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「めったに起きないことに伴う、損失を補うのが保険の役割なんですよ」
人生の様々なリスクに備えるための保険。今回は、生命保険の死亡保障を例に、見直しのポイントを見ていきます。
《必要な保障額は?》
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「自分が今亡くなったら、配偶者が今亡くなったら、残った家族にいくら必要なのか考えなくてはいけないわけです」
万が一の時あなたが確保しておきたい経済的な安心はなんでしょうか?配偶者の生活費や子どもの教育費。自身の葬式代など、いくら必要になるかは人それぞれ。
更に、同じ人でも時期によってその金額は変わってきます。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「同じ人でも30歳・40歳・50歳・60歳で必要な保障額が変わるのが一般的です」
「カバーするべきリスクとそのボリュームっていうのが変わるので、気づいたら自分の人生に合っていない保障になっているかもしれない、ということなんですね」
例えば子どもが就職し、自分で生活費を稼げるようになった場合は。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「子どもに必要であろうと考えていた保障額はいらなくなりますから、それは死亡保障を減らしても良いかなっていうタイミングになります」
また公的な社会保険制度で補える金額がいくらかを知ることも重要です。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「遺族年金であったり、残された遺族への保障が出るような、社会保険の制度があるわけなんですけど」
遺族年金は、遺族が国から受け取ることができる年金です。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「その分は必要な保障額から差し引いて良いわけですね」
また住宅ローンを組んでいる場合は、亡くなった時などにローン残高相当の保険金が支払われ完済される「団体信用生命保険」に加入することになるため、住居費分を生命保険の死亡保障額から差し引くことができます。
《必要な保障期間は?》
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「死ぬまでその保障が必要なのか、いや子どもが就職するまでで良いのか、適切な期間というのも大事です」
期間については、亡くなるまで保障が続く「終身保険」と一定期間を保障する「定期保険」があります。
定期保険は一定期間に絞って契約できるという柔軟性がある一方で、注意すべき点があります。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「定期保険の場合は、決められた期間が終了して、さらにその先も同じような保障を得たいと考えるのであれば、一般的に保険料は上がります」
「それは、年齢が上がっている=病気や死亡のリスクが高まる」
亡くなるまで絶対に必要な分は「終身」を選択しておくと、保険料が上がるのを避けられます。
《掛け捨て型と貯蓄型》
保険の契約の仕方で良く聞くのが「掛け捨て型」と「貯蓄型」です。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「掛け捨てっていうのは、出しっぱなしになるので、解約しますって言った時に保険会社からは一切お金は戻ってこない、代わりに保険料は安めになります。貯蓄型はその逆の性格を持つと理解すれば良いと思います」
解約時に何も返ってこないが保険料の安さを取るか、保険料がやや高めでも解約時に返ってくることを取るか。中長期的な視野も含めた判断が必要です。
《終身払いと有期払い》
また、払込の期間にも選択肢があります。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「60歳までで払い込み終えるとかというものもあれば、一生払うっていうものもあります」
「老後どうしても収入源が現役時代より細くなるっていう方が多いので、意外に保険料負担がボディーブローのように効いてきたりする方もいるんですよ」
「であれば、現役のうちに払い終えたいと考えるのは決して珍しい話ではないです」
《注意点》
1つ目の注意が加齢による健康リスクです。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「生命保険というのは、基本的には健康な方ほど有利になるようにできています」
「大きな病気を経験されたというようなことが、時間を経ると年齢を経るとあると思うんですけど、そうなった時に更新するとか、新たに掛けるっていうことが、できなくなる場合もあるということは想定しておいた方が良いと思います」
2つ目の注意点は、保険を掛け替える場合のタイミングです。
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「新しい契約が有効になったことを確認してから、古い契約を解約してほしいです」
「保障期間に空白ができたタイミングで本当に運悪く亡くなっちゃったっていうと、それまで掛けていた保険は意味ないし、これから掛けようとしていた保険も全く役割を果たさなくなってしまうので」
《最後に》
【ファイナンシャル・プランナー 榮田育子さん】
「春は、何かを始めようっていう気持ちになる季節だと思うので、お金周りをいろいろ整理して、ちょっと気持ちの良いスタートにしていただけたら良いかなと思います」
榮田さんは、このようにも話していました。
「保険を見直す」=「必ずしも掛け替える」ではない。
亡くなった時に、遺族が請求できることが大事。「保険証書の在り処」と「どんな保障内容か」を家族間で共有しておくことが重要、ということです。
ご自身の契約内容を一度確認してみてください。















