「防災の日」のきょう、大雨から命を守るための「備え」について考えます。
8月、千葉・石川・富山を襲った集中豪雨。道路の冠水が相次ぎ多くの車が水に浸かりました。
冠水した道路に車で入るとどうなるのでしょうか。
これはJAFが行った走行実験です。
水深60センチの道路では車種によって、水に入った直後にエンジンが停止したり、10分ほどで同じ水位まで車内に水が入ってきたりします。
【JAF青森支部推進課事業係 佐藤正康係長】
「まずはですね入らないことが一番ですね、迂回していただくということが一番です」
「水に流れた障害物とか水の中に埋まっていることもあります」
「またよく言われるのが溝とか目に見えない穴ぼことかに落ちてしまうということもありますので」
冠水した道路では実際の水深が見た目では分かりにくいうえ、水中に潜む危険を認識するのが難しくなります。
特に注意が必要なのが、周囲より道路が低いアンダーパスです。
大雨では短い時間で水位が上がる危険があります。
【中井友紀アナウンサー】
「万が一車が水につかった時に備えて、車内に置いておきたいのがこちらの緊急脱出用ハンマーです」
【JAF青森支部推進課事業係 佐藤正康係長】
(Q.では佐藤さん、ハンマーはどういった場所に備えておくのが良いのでしょうか?)「はい、ドライバーさんがシートベルトをした状態で手の届く位置に置いていただければと思います」
(Q.例えばどういった場所?)「ドアポケットだとしたら手が届きますよね、ただですね、車内に水が入ってきた時に流されたり動いたりする可能性がありますので、できたら固定をしておいていただくことが必要になります」
【JAF青森支部推進課事業係 佐藤正康係長】
「フロントガラスは合わせガラスというのを使っていますので割れません、ですので横のガラスですね、そちらを割っていただいた方が早く脱出できるということになります」
車種によっては横のガラスにも合わせガラスを採用していることもあるため、販売店に確認しておく必要があります。
ただし一番大切なのは道路が冠水してからどうするかではありません。
危険になる「前」に行動することです。
そのために活用できるのが県が作成している「あおもりマイ・タイムライン」。
台風や大雨に備えて自分や家族が「いつ」「何をするのか」をあらかじめ決め、シートに記入します。
【中村澄夏記者】
「まず確認するのは近くにどんな危険があるのかです。ハザードマップを見て、どこにどんな道で避難するのか決めます」
ハザードマップを使って家の周りの一番近い川の場所や深さ、さらに家の周りに斜面や崖があるかなど、身近にある災害リスクを確認。
避難先の候補としては、避難所だけではなく安全な場所にある親戚や知人の家なども選択肢になります。
【青森県防災士会 相馬多一郎副会長】
「避難するルートの選択肢を増やしておくと渋滞や道路の冠水も考えて避難のルートだけではなくて避難する場所も複数想定することがいいと思います」
そして避難先やルートとともに決めておきたいのが、「いつ逃げるか」です。
相馬さんは雨が強くなってからではなく、注意報など早い段階から準備を始め、危険が高まる前に行動することが大切だとします。
【青森県防災士会 相馬多一郎副会長】
「大雨、洪水、土砂災害に対する情報が警戒レベル2の注意報の段階で避難の準備をして、警戒レベル3の警報が発令されたらすぐに避難しましょう」
【中井友紀アナウンサー】
「そしてこうした『行動』の備えに加えて、『物』の備えも重要です」
こちらは水を吸うことで膨らむ「吸水土のう」。保管スペースでも場所を取らず、緊急時の応急対策用として役立つアイテムです。
また、こちらは水タンクにもなる「水のう袋」。土のうのように使えるだけでなく食品衛生法に適合していて飲料水用のタンクとしても活用することができます。
自分の住んでいる場所のリスクを知り、「どこへ」「どの道で」「何を持って」「いつ逃げる」のか。
これらを決めておくことが命を守ることにつながります。














