青森県によりますと、9月9日現在、県内では住宅139棟に被害が出たほか、農地への浸水や土砂崩れが相次ぎました。
【田中大地記者】
「大雨被害から1週間が経ちました。先週は、私の膝下ほどまで冠水していたこちらの交差点では、今は完全に水が引いており、車も通常通り走っています」
1週間前、観測史上最大となる246ミリを観測した鰺ケ沢町では、復旧作業が続いています。
(Q.何から手を付ければいいかというところ)「ちょっと分からなくて」
まだまだ復旧まで先が見通せない場所もあります。
鰺ケ沢町で野菜や花の苗の直売所を営む工藤勝則さんと妻の千恵美さん。およそ50年にわたりハウス栽培を続けてきました。
1週間前の大雨の日、農業用ハウスの周辺には大量の水と土砂が押し寄せました。
【西華園 工藤勝則さん】
「もう既に駐車場が海という状態で歩ける状態ではなかった」
【田中大地記者】
「こちらのビニールハウスの前では、土砂とともに長さおよそ3~4mの木が流れ着いてしまっている状況です」
所有しているおよそ2600平方メートル、11棟のビニールハウスすべてに水や土砂が入りました。
収穫期を迎えていたキュウリやナスなども水に浸かり、廃棄となりました。
【西華園 工藤勝則さん】
「キュウリも色が良かったけど、水がたまって2~3日水が切れなかった。そしたら黄ばんでしまって、キュウリも収穫できなくなって」
そのほか、レジ2台が壊れ、およそ400キロの冷蔵庫が流されるなど、被害は甚大です。
【西華園 工藤勝則さん】
「仕事をしながら直してるので、1日1時間とか2時間しかやれないので。今1週間になるけども、まだちょっと前だけやっと作業した感じで」
農園の川沿いでは、工藤さん夫妻が自分たちで浸水対策をしていました。
【西華園 工藤千恵美さん】
「自分たちで(川の胸壁に)U字溝を積んでいましたけど、全て流されて」
夫妻が気にかけているのは、翌年春の苗作りです。
【西華園 工藤千恵美さん】
「お正月前には種まきが始まるんです。なので、雪降る前にはもうやれる状態でないと。
奥のハウスなんかも、とんでもない砂利が入り込んでて、それ全て撤去しないと苗づくりはできない」
それでも、客からは苗作りの再開を待ち望む声が届いています。
【西華園 工藤勝則さん】
「いったん辞めようかという話も出たんだけども。辞めてしまえばもうこれで終わりだなと思って」
「元通りには、春までにはしたいなとは思っているんだけども」
大雨から1週間ですが、復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。
工藤さんの農園でも来年春の苗作りに向けて雪が降る前に片付けを進めなければならないということでした。
そんな被害に遭われた方に向けて、鰺ケ沢町では「災害ボランティアセンター」が開設されています。
町と社会福祉協議会が一般ボランティアを募集しながら、復旧に向けて支援に当たっています。
災害ごみや家財の運び出し、床下浸水に関する支援など、困っている住民は遠慮なく相談してほしいと呼びかけています。
「鰺ケ沢町災害ボランティアセンター」
0173-82-1602















