八甲田演習には、陸上自衛隊第5普通科連隊に所属するおよそ500人が、9つの班に分かれて参加しました。
このうち六戸町出身、金見天斗さんは初参加です。
【八甲田演習初参加 金見天斗さん】
「自分なりに精いっぱい頑張って完歩しようと思います」
「絶対完歩するぞ!」
隊員たちは白い迷彩服に身を包み、携行食などが入った重さ20キロのリュックを背負ってスキーで行進。
2025年は大雪の影響で変更された、小峠から8キロのコースの踏破を目指します。
日差しが降り注ぐ中、力強く進んでいく隊員たち。
【坂本庸明記者】
「このカーブミラーが埋まるほど雪の積もった道を、隊員たちは進んでいきます」
ストーブの燃料などを積んだソリの重さは80キロから100キロほどにもなります。
【隊員】
「坂を登っているところが1番キツイですけど頑張ります」
出発から1時間後、金見さんの様子は。
【八甲田演習初参加 金見天斗さん】
「上りづらいですね、スキーがちゃんとかまなくてすごい滑って余計疲れますね」
それでも限界に挑戦したいと前へ。
出発からおよそ2時間後。隊員たちは無事8キロのコースを踏破しました。
【八甲田演習初参加 金見天斗さん】
「前についていかないといけないという気持ち、やっぱり根性が大切なのかなと思いました」
八甲田演習は、1902年に起きた旧陸軍の八甲田雪中行軍の遭難を教訓に、毎年行われています。
【第5普通科連隊 伊藤裕一連隊長】
「我々が積雪寒冷地部隊として、厳しい状況の中でもしっかりと行動できるということをやり遂げたということで、非常に意義のある訓練だと認識しています」