【赤平春菜記者】
「道路に面しているこちらのリンゴ畑では、リンゴおよそ330個が盗まれる被害が発生しました。犯人は手が届く範囲のリンゴ、その中でもより大きなものを選んで盗んでいったということです」
弘前市蒔苗にある佐々木孝由さんのリンゴ畑では、14日から16日の3日間にかけて、2度にわたり「ふじ」およそ330個、時価にしておよそ7万8000円分が盗まれました。
一度目は15日の午後3時半ごろに、さらに翌日16日の午前5時半ごろに2度目の被害に気づいて警察に申告しました。さらに17日朝も100個ほど盗まれていました。
【リンゴ生産歴約20年 佐々木孝由さん】
「がっかり。怒りとがっかり」「収穫前の良いリンゴを泥棒さんが持って行ったので、それが悔しい」
畑には35本の木があり、10月下旬の収獲を控えていました。今回盗まれたのは主に道路に面した木の手が届く範囲の枝先についた、比較的大きなリンゴです。
また、盗まれた部分の枝の断面が綺麗なことから、犯人は手慣れた人物だと佐々木さんは話します。
【リンゴ生産歴約20年 佐々木孝由さん】
「普通慣れていないとつるが残って実だけスポンと抜けたり途中からツルが折れて、きれいにここまで取れない」
畑では鳥などへの対策を行い、リンゴが順調に育っていた矢先の出来事でした。
【リンゴ生産歴約20年 佐々木孝由さん】
(Q.雪害もなく、クマの被害もなく…)「風もなく、あと1週間で収獲して、どのくらいで今年売れるかなと楽しみにしていたのに、そこが悔いが残るね」
弘前市でのリンゴの窃盗被害は今シーズン初めてで、警察はパトロールを強化するなど、盗難被害の警戒にあたっています。