県内の田植えシーズンより少し遅めですよね?
田植えの時期を遅らせることが猛暑対策につながる可能性があるそうです。田植えの常識が変わるかもしれません。
【藤原祐輝アナウンサー】
「平川市の田んぼに来ています、田植えからおよそ1カ月が経ちまして、このように苗が育っている田んぼが多いんですが、その隣ではきょう田植えが行われます。6月の田植えが夏の高温対策につながるということです」
平川市猿賀にある小野朋文さんの田んぼで行われたまっしぐらの田植え。
県は5月20日前後を田植え適期としていますが、それよりも1カ月近く遅れています。実は…県の高温対策事業の一環なのです。
高温傾向となっている近年の夏。2023年には高温障害により一等米の比率が7割まで下がるなど対策が求められていました。
そこで県は今年から県内6カ所の田んぼで試験的に3週間程度田植えを遅らせて夏場の生育を観察することにしたのです。
【平川市の生産者 小野朋文さん】
(Q.今の時期に田植えをすることはどういうところで高温対策につながるんですか)「出穂期をずらして」
「気温が下がってから、高温に当たらないように」
ポイントは穂が出る「出穂期」のタイミングです。
出穂してから1週間後に1日の平均気温が26度以上の暑い日が続くとコメが白く濁る白未熟粒が発生しやすくなると言われています。
これまでは冷害を懸念し8月上旬ごろに出穂するよう5月20日ごろに田植えをしていました。
しかし、近年は生育が早まり、7月末には出穂期を迎えてしまい、8月上旬の暑い時期が重なっていました。
田植えの時期を3週間程度後ろ倒しすることにより出穂を遅らせ、高温障害を避ける狙いがあります。
ちなみにきょう植えた苗の出穂予想は8月10日。その1週間後には暑さも少し収まっているだろうという見通しです。
【平川市の生産者 小野朋文さん】
(Q.6月に田植えをするのは今回初めてですか?)「去年もたまたま(6月に)なって結構良くて」
「管理の期間も少ないうえに収量も上がって品質もきれいなオール一等米で、いいなと思いました」
去年は春先の長雨の影響で6月20日まで田植えに時間がかかってしまったという小野さん。すると…6月中旬以降に植えた田んぼの方が1割程度多く収穫できたとのこと。
【平川市の生産者 小野朋文さん】
(Q.高温対策として一定の効果があるなという受け止め?)「たまたま高温だったので、はまったのかなと」
6月田植えがもたらす可能性は田植え時期の分散だと小野さんは話します。
夏が猛暑になっても冷夏になっても対応できるだけでなく、苗作りの時期も集中しないため、育苗ハウスが少なく済み、少人数でも管理ができるといいます。
【平川市の生産者 小野朋文さん】
「あまり暑くならず、普通がいいかなと思います、うまくなるように期待しています」
(Q.周りがこれだけ進んでいるとちょっと不安にならないですか?)「そうですね、寂しいですよね」
(Q.ちょっと大丈夫かな、遅れているのかなみたいな気持ちは…)「めちゃめちゃしています」
県は土の深さを変えて2カ所に肥料を与える方法や、水が少なくなったら自動で水を入れる自動水管理装置を活用するといった取り組みを今年度から3年間実施し夏の高温対策としての効果を検証するとしています。
















