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豚肉の値上がり 輸入飼料を使わない“独自飼育”が再注目 【藤原が行く】#84

2026.08.20(木) 18:45

【藤原祐輝アナウンサー】
気になる話題を現場から「藤原が行く」、今回は「豚肉の値上がり」についてです。

【澤田愛美アナウンサー】
過去最高まで上がっているようですね。

【藤原アナ】
青森市内のとんかつ店では、値上げをせずに営業するため工夫をしていました。

一方で、輸入飼料を一切使わず、独自のエサで豚を育てている牧場がいま注目を集めています。

1996年創業、青森市小柳にある「とんかつさいとう」です。

【藤原アナ】
「こちらには、写真付きでメニューがずらりと並んでいます、看板メニューがとんかつ定食、1350円、30年前の創業からほとんど値段が変わっていないということです」

とんかつ定食は、青森県産のつがる豚のロースを使用し、食べ応えが出るよう肉の厚さにこだわっています。

ボリューム満点、同じくロースを使ったかつ丼も人気のメニューです。みそ汁とおしんこがついて850円。

【とんかつさいとう 齊藤惠美子店主】
(Q.こちらではどれぐらい仕入れ価格上がってますか)「1カ月のトータルでいえば、肉だけで(去年より)2万円ぐらい違う」
「だから大変」

店主の齊藤さんによると、とんかつに使っている豚ロースは1年ほど前は100グラム140円ほどだったそうですが、現在は2割増しの170円台に。

お店に来てくれる人たちのためにとここまで値上げはせず、キャベツなど付け合わせの野菜を安いときにまとめて仕入れることで経費を削減しています。

全国的に値上がりが続く豚肉。農林水産省が発表した8月の食品価格動向調査によりますと、全国470店舗で販売された豚肉の平均価格はロース100グラム当たり290円で、7月と比べて3円値上がりし、2カ月連続で最高値を更新しました。

【とんかつさいとう 齊藤惠美子店主】
「他の物も上がっているから、しょうがないなと思う、物価高で」
「自分だけだと下がってほしいんですけれど、今まで通りのほうが上がらず、今まで通りのほうがいいんじゃないかと思います」

豚肉の価格を押し上げる要因の一つは、円安による輸入飼料の高騰です。

そんな中、輸入飼料を一切使わず、驚きの飼育方法で全国から注目が高まっている牧場があります。

鯵ケ沢町で豚や鶏を育てている長谷川自然牧場です。

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
(スイカを割る)「ちょっと手入れて食べてみて」

【藤原アナ】
「いいんですか?]
「おいしい」

(豚舎の中へ)

すると、スイカを持って豚舎に向かう長谷川さん…。

【藤原アナ】
「食べていますね~」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「食べる食べる、人がおいしいものは豚もみんな食べるんだよ」

長谷川自然牧場がこだわっているのは豚の餌です。

牧場には、生産者から届けられた規格外のスイカやジャガイモが。これらは豚の餌になります。

さらに、こちらで与えている飼料の最大の特徴は…。

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「炭とかいろいろなものを混ぜて、ちょっと触ってみて、自然に発酵している」

【藤原アナ】
「あっ、温かい!」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「冬でも70℃近くまで上がってくる」

米ぬかに腐葉土などを混ぜ、微生物の力で発酵させた発酵飼料です。発酵を活発にさせるために欠かせないのが…。

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「ここら辺はあんまり言いたくないんだけど、まあいいや、せっかくだからな」

【藤原アナ】
「いいんですか!?」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「赤石川の金アユ取れるところ、世界遺産の白神山地あるでしょ、あの川の合流したところ、海水と、そこから海水を1週間に1回ぐらい運んでくるの」
「これに入れると熱がばーっと噴き出すの」

【藤原アナ】
『え~!!』

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「微生物が働くんだよな」

発酵飼料を与えることで、環境にやさしいだけでなく、豚も病気にならず健康に育つといいます。

手間は掛かりますが、輸入飼料の値上がりの影響を受けず、豚肉の値上げもしていません。

そのため、これまで取り引きがなかった全国各地の飲食店などから、新たに契約したいという問い合わせが増えているといいます。

【藤原アナ】
「ロース?」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「ロース!」

【藤原アナ】
「ここ?すごい!硬い!」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「硬いでしょ、だんだん締まってきている」

【藤原アナ】
「すごい!初めて触りました」

出荷間近の生後およそ10カ月の豚。「自然熟成豚」です。長谷川自然牧場では生後2カ月ほどの子豚を別の業者から仕入れています。

仕入れたばかりの子豚がいる豚舎に行ってみると、餌の違いが豚にどう影響するのかが良く分かります。

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「臭い変わるでしょ」

【藤原アナ】
「はい、さっきと違いますね」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「これは子豚を買ってきたやつ、子豚は配合飼料で育っている、これが配合飼料の臭い」

【藤原アナ】
「全然違いますね、入ったときの部屋の臭いが」
「さっきのところは全然臭いがないですね、こっちに比べると」

過去最高まで上がった豚肉の価格。

最近は子豚の仕入れ先の減少や子豚の値上がりなど新たな課題もあるそうですが、長谷川さんはこの地で40年以上続けてきたこだわりの飼育スタイルに手応えを感じています。

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】

【藤原アナ】
「これまでやってきた豚の飼育方法は今こういう状況になっている中で、どう感じています?」

【長谷川自然牧場 長谷川光司社長】
「やってよかった、間違いなかったなと、今自信をもってやっている、地元の物を基本にして餌を作る、そしてそれを作ったものが時間をかけてゆっくりじっくりやるとおいしい豚になるんだと、そういう海外の今起きている問題も影響なく、関係なくやっていけるんだなと」
「最高だな、やって良かったなと、そういうふうに思っています」
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